組合長挨拶

 

組合長挨拶

創立30周年を迎えて

代表理事組合長 戸髙壽生

佐伯広域森林組合 本所

 

 令和初めての年頭は、大変穏やかな幕開けでございました。しかしながらそれも束の間、当佐伯市においては時ならぬ記録的な豪雨に見舞われ、さらに今後非常に懸念されるのが新型コロナウイルスであります。波乱含みの様相の中ではありますが、去る2月21日に広瀬大分県知事はじめ各界各層より多くのご来賓のご臨席を賜り「創立30周年記念式典」を盛大に開催することができました。
 当佐伯広域森林組合は、平成2年に圏域内6森林組合の合併により発足いたしました。以来、関係機関、団体、企業はじめ経営に携わってこられた役職員OBなど、多くの方々のご指導とご尽力があって、地域林業の振興にしっかりと取り組んでいける今日の佐伯広域森林組合の基盤が整ってまいりました。30年の永きにわたり、関わり育んでいただきました多くの方々に改めまして感謝を申し上げます。
 さて、嘗ての佐伯の森林は、燃料生産のための広葉樹が主体の森林でありました。国策による拡大造林と、木から化石への燃料革命を起因とした戦後の造林ブームと言われた時期、私どもの前身である6つの組合の連携、協力によって飛躍的に拡大造林を進めてまいりました。その結果として、九州で最も広い佐伯市の87%を占める森林のうち、民有林の54%に当たる3万5千haの広大な人工林が造成され、先人たちが遺した財産として今日の当組合の活力の源として大切に受継がれております。                 
 造成された人工林も間伐期を迎え、昭和62年に旧組合が圏域内市町村の協力のもと、共同で小径木加工場を設置したことが契機となり、その3年後に広域合併し、以来従前に引き続き間伐等の森林整備を中心に森林の成長に合わせて様々な事業を展開してまいりました。
 森林が成熟期を迎えた平成21年には年間丸太消費量12万㎥規模の大型製材工場を創設いたしました。また、同年年末に国策としての「森林・林業再生プラン」が発表されたのを契機に、佐伯林業の本来のあるべき姿をしっかりと検証し熟慮した結果、大型工場を核として『木材の生産』と『公益的機能の保全』の両面から、持続可能な森林経営を目標に『佐伯型循環林業』を提唱し推進してまいりました。
 木材価格の低迷と世代交代よる森林所有者の林業離れが進む中での『佐伯型循環林業』の推進に当たっては、実に多くの課題が見えてまいりました。この大きな高い壁を一歩ずつ乗り越えるためのプロセスが活力に繋がり、また克服することによって明るい明日が開けてまいります。
 創立30周年という大きな節目に当たり、新型コロナウイルス感染拡大の脅威はもとより、世界経済に延いては当組合にどのような影響を及ぼすのか、 さらには令和の時代最も大きな課題である少子高齢化への対応をはじめ、今後起こるであろう様々な課題に果敢に挑戦するとともに、世の中の動きをしっかりと読み決意を新たに地域林業発展のためさらに邁進してまいります。   
 今後とも、変わらぬご指導を賜りますようお願い申し上げますとともに、世の中の平穏、並びに皆様のご健勝とますますのご活躍をご祈念申し上げあいさつといたします。