組合長挨拶

挨拶

代表理事組合長 戸髙壽生

佐伯広域森林組合 本所

戦後の昭和は拡大造林による「造林ブーム」の時代でありました。先人が、地域一体となって数ある品種の中からオビ杉の形質の良い4品種に限定し、汗と努力で広大な人工林を残してくれました。まさに先人の残したかけがえのない遺産であります。この基盤があって、平成の世は、間伐期を経て森林の熟成期を迎え「伐って、使って、植えて育てる」時代へと進んでまいりました。

当組合は、平成2年に発足し、以来これまで30年の間、平成の世とともに歩んでまいりました。顧みますと、かつて造林された広大な人工林は、間伐の最も必要な時期に木材価格が低迷し、森林所有者の経営意欲の減退する中で遅れ馳せながらも間伐を推進してきたのが平成の前半でありました。特にこの時期は、県内の半分以上の事業量を占める水源林造成事業(旧公団造林事業)に経営を支えられながら、人工林の成長とともに小径木の加工事業、引き続き柱角取りの製材工場の導入、共販所の開設、プレカット加工事業などを中心に、材に付加価値を付けることによる森林への還元を心がけ、多くの事業を推進しながら地域林業の発展に寄与してまいりました。

さらに森林の熟成期を迎え、平成21年には当時としては国内最大級の製材加工施設「宇目工場」を開設し、この工場を核にして「切って、使って、植えて育てる」を目標に掲げ、地域の林業の特性を網羅し、森の恵みを未来に繋げるために「佐伯型循環林業」を推進してまいりました。これが当組合の平成でありました。

新しい時代「令和」は、これまで培った基盤の上に、私どもの目指す「木材の生産・、公益的機能」の両面から、偏った林齢構成を平準化することによって伐っても伐りつくすことのない持続的な森林経営を究極の目標として掲げており、その手段としての「佐伯型循環林業」の前途には、成し遂げなければならない多くの大切な課題が山積しています。この壁を一歩一歩乗り越えることによって明るい展望が開けてまいります。そのための組織のさらなる強化、携わる人材の確保と育成、再造林のもととなる苗木生産の確立、増加した丸太の集積機能の拡大、製材機能の保全確保、さらなる木材への高付加価値化への挑戦、日進月歩の最新技術の導入など、多くの課題に向かって、しっかり時の流れを読んで英知を結集し挑戦する時代、これが当組合の「令和」であります。新たな時代も、さらに研鑽を重ね努力してまいります。

 

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